小さな助け合いの物語賞

《青少年部門》

入選

早朝のふれあい

長谷川 まりか(東京都)

朝、学校に行く前、私は近所のそうじをするのが家の手伝いです。冬のそうじは手が凍ったみたいに冷たくて、冷たくて、そうじなんかしたくない。そう思う気持ちをおさえてやっていました。しかし、道がきれいになった方が、みんなも喜んでくれて、道も安全に歩けるだろう。と思いそうじをするようになったのは、あのおじさんがいたからだと思います。

十一月下旬、イチョウの木から、葉がたくさん落ちて、黄色いじゅうたんみたいでとてもきれいでした。でも、その落ち葉は、たくさんありすぎて掃くのがつかれます。

掃いていると、見知らぬおじさんが来て、犬のふんをとってくれました。私は、

「おはようございます。どうも町をきれいにしてくださって、ありがとうございます。」

そう言って頭を下げました。

町には、犬のふんがたくさん落ちています。私は、近所の道路そうじの時や、学校の登下校時によく見かけます。犬の散歩をしている人が、後始末をしてくれないからです。私はそうじをする時、面倒くさいのでそのふんをよけてそうじをしていました。

けれども、毎日そうじをしているとふんの後始末をして町をきれいにするのが大事だと思いました。そして犬の散歩をしていて、犬がふんを落としたら、飼い主としてきちんと自覚を持って拾うべきだと思いました。

そのおじさんは、よく私のそうじ場所に来ては、ふんの取り方など、いろいろアドバイスをしてくれて、いつの間にか、よく会話をするようになりました。

「おはようございます。」

私があいさつをすると、おじさんは辺りを見渡しながら、

「このごろ、犬や猫のふんが落ちていることが少なくなってきた。いいことだね、よかった。」

と私に言ってくれました。私はその時、とてもうれしくておじさんのおかげで、私の心が変わりました、と言いたかったです。

もう、私は手が冷たくてさぼりたい、という気持ちは、なくなっていました。そしてあのおじさんのように、地域の事を考えて、困っている人がいたら、すぐに手伝いをしようと思います。おじさんのちょっとした声かけや手伝いで、私の心と町が一気に変わるものだと実感しました。ひとりひとりでは、小さな力かもしれませんが、毎日の積み重ねが広がるよう、今後も地域清掃に努めていきたいです。